A.S.I.A.におけるグループの概念
グループとは、科目や取引先など主にマスタ登録項目の照会の際の表示範囲の絞込み、登録の際の選択肢の絞込み、帳表出力する際の出力範囲の絞込み、マスタ登録の単位などに利用することができるまとまりです。
単にオペレーションの効率化などのためのまとまりだけでないグループとして、製品の構成要素を部品(品目)の組合せであらわす「部品表」という概念もあります。
グループ登録できるマスタ
以下のマスタ登録項目をグループ登録しておけば、以下のような場面でグループを指定して各種絞込みや登録、集計の単位に利用することができます。
- 科目のグループ
同一科目区分の科目をグループ化することができます。同一の科目を複数の科目グループに含めることもできます。科目グループの登録と科目のグルーピングは[科目グループ登録]で行います。
- 科目属性登録の際の科目の絞込み
- 各種帳表の集計範囲指定、出力範囲指定
- 仕訳データ検索の際の検索範囲指定
- アイテム別財務諸表の集計範囲指定
- 配賦対象金額の集計条件、配賦基準
- 取引先のグループ
取引先をグループ化することができます。ただし、取引先グループ単位で与信管理を行うグループに対しては、与信管理の区分が取引先グループ単位の取引先でないとグループ登録できません。
同一の取引先を複数の取引先グループに含めることもできます。取引先グループの登録と取引先のグルーピングは[取引先グループ登録]で行います。
- マスタ登録の際の取引先の絞込み
- アイテム別財務諸表の集計範囲指定
- 各種帳表の出力範囲指定、各種集計表の集計範囲指定
- 販売/購買計画登録の際の単位
- 自動振込送信データ、月締請求書データ、受取手形領収書データ、月締支払通知書の作成範囲の絞込み
- 債権/債務消込、相殺の際の対象範囲の絞込み
- 支払手形一括入力の際の集計範囲指定
- 与信情報登録、確認の際の範囲指定
- 部門のグループ(集計部門)
部門をグループ化します。具体的には、部門を[集計部門登録]で登録したどの集計部門の下位組織と位置づけるかを登録します。集計部門の下位に集計部門を位置づけることができるため、会社の組織階層を再現することができます。同一部門を複数の集計部門の下位に位置づけることはできません。
集計部門の登録は[集計部門登録]で、部門のグルーピングは[部門構成登録]で行います。
- 計上部門、倉庫/工程の上位部門としての単位(複数階層可能)
- 各種帳表の出力範囲指定、各種集計表の集計範囲指定
- 締め処理の対象部門指定
- 仕訳データ検索の際の検索範囲指定
- 財務諸表出力のための集計範囲指定
- 自動仕訳の対象部門指定
- 月締請求書データ、受取手形領収書データ、月締支払通知書の作成範囲の絞込み
- 配賦対象金額の集計条件、配賦基準
- コンソールの表示範囲指定
- 連結会計用データ集計の際のセグメント指定
- プロジェクトコードのグループ
プロジェクトコードを1と2それぞれの系統ごとにグループ化することができます。同一のプロジェクトコードを複数のプロジェクトコードグループに含めることもできます。プロジェクトコードグループの登録とプロジェクトコードのグルーピングは[プロジェクトコード1グループ登録]、[プロジェクトコード1グループ登録]で行います。
- 各種帳表の出力範囲指定
- アイテム別財務諸表の集計範囲指定
- 連結会計用データ集計の際の条件(プロジェクトコード2グループのみ可能)
- 品目のグループ
品目をグループ化することができます。同一の品目を複数の品目グループに含めることもできます。品目グループの登録と品目のグルーピングは[品目グループ登録]で行います。
- ロジスティック系マスタ登録の際の品目の絞込み
- 販売/購買計画登録の際の単位
- 販売/購買系帳表の出力範囲指定
- 販売/購買エントリの品目の絞込み
品目をプロジェクトコードでグルーピングする(関連づける)ことで、販売/購買系システムにおけるプロジェクトコード指定を簡素化することができます。品目とプロジェクトコードの関連付けは[品目コネクション登録]で行います。
- 資産種類グループ
資産種類をグループ化することができます。同一の資産種類を複数の資産種類グループに含めることもできます。資産種類グループの登録と資産種類のグルーピングは[資産種類グループ登録]で行います。
- 固定資産の移動、売却、除却、償却方法変更の際の資産種類の絞込み
- 固定資産系各種帳表の出力範囲指定
範囲指定の際のグループ指定
帳表出力やデータ検索の範囲指定の際には、科目や取引先などは範囲の開始と終了の両方に指定できますが、品目グループ以外の各グループ(科目、取引先、部門、プロジェクトコード、資産種類の各グループ)については、帳表出力やデータ検索の範囲指定の際には、範囲の開始項目にしか指定することができません。
品目グループについては、範囲指定の際の開始項目と終了項目の両方に指定することができます。