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マスタデータとトランザクションデータ

マスタデータ、トランザクションデータとは

A.S.I.A.で扱うデータは、その性質上「マスタデータ」と「トランザクションデータ」の2種類に分けられます。

つまり、振替伝票を1件新規入力して保存した場合を想定すると、入力した振替伝票データ自体は「トランザクションデータ」であり、伝票入力時に選択した"勘定科目"、"取引先"、"通貨"などが「マスタデータ」になります。

マスタデータとトランザクションデータの関連

トランザクションデータの入力時にはマスタデータが使用されますが、トランザクションデータ自体にはマスタデータのコードのみが保存されています。例えば、振替伝票の入力で"1001 現金"という勘定科目を選択した場合、"1001"というコードのみが保存されます。保存されているトランザクションデータを画面上に表示したり印刷したりする際には、必ずマスタデータを参照し、コードに該当する名称を取得して処理が行われます。また、マスタデータの登録において他のマスタデータを使用する(例えば、[会社設定]では"通貨マスタ"を使用する)ものがありますが、その場合も同様です。

したがって、データの整合性を保つ関係上、トランザクションデータまたは他のマスタデータにおいて1度でも使用されているマスタデータは削除することができません。ご注意ください。
その代わり、組織変更などにより今後は使うことがなくなった部門のマスタデータなどは、"活動"チェックボックスをOFFにすることで整合性を保ったまま運用することができます。

"活動"チェックボックスをOFFにすると、エントリ画面などでは選択できなくなりますが、マスタデータとしては残っているため、過去にそのマスタを指定して作成したトランザクションデータは正しいデータとして帳表に出力したり、集計に使用することはできます。
ただし、組織変更など止むを得ない場合を除き、基本的にはマスタデータは頻繁に変更しなくてすむように導入時にきちんと設計した上で登録しておいてください。

ちなみに、A.S.I.A.における多言語処理は、マスタデータはそのコードが参照され、コードの名称は各言語別に登録したものが参照されることで実現しています。多言語処理の詳細については、「A.S.I.A.における多言語処理の考えかた」を参照してください。

 

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