A.S.I.A.における多言語処理の考えかた
多言語のしくみ
A.S.I.A.は多言語に対応したシステムであり、多言語でのデータ入力、画面操作、単票や帳表の出力が可能です。
例えば日本語、中国語、英語で運用を行う場合、日本語でマスタデータを新規登録すると、英語と中国語用にコード、フラグなどのマスタデータも自動的に登録されます。各言語でテキストで入力するコメント、項目名、名称などについては、自動的に翻訳されるわけではなく、各言語ごとに登録する必要があります("検索"キーも、その用途から各国語用に登録する必要があります)。
ただし、"名称1"と"名称2"の2つの名称を登録できるものついては、"名称1"(各言語用等に登録)と"名称2"(各国語共通用等に登録)を同時に登録することで多言語対応を実現しています。"名称2"は、ある言語で新規にマスタ登録すると、コードやフラグなどと一緒に自動的に他の言語用に登録されます。"名称1"については、後からそれぞれの言語でログインし、各言語で入力する必要があります。
なお、ある言語でマスタデータのフラグ等を修正した場合には、他の言語のマスタデータのフラグも自動更新されますので、各言語間のマスタデータの整合性は保たれます
また、ある言語でログインしてマスタデータを使用して入力した伝票などのエントリデータについても、他の言語でログインし直した場合でも参照、集計、出力などを行うことができます。これは、エントリデータの表示や印刷の際にマスタのコードが参照されることと、名称1/名称2を切り替えて表示できるようにしていることで実現しています。マスタデータとエントリデータの関連については、「マスタデータとトランザクションデータ」を参照してください。
画面やメッセージ等のキャプションの多言語対応
A.S.I.A.では、多言語管理を実現するために、画面、メッセージ等のキャプションを全てDB化して管理しています。そのため、ログイン時に指定した言語に応じて、画面上の項目名、ボタン名、メッセージが各言語で表示されます。出力する伝票や帳表についても、ログイン時に指定した言語に応じて各国語で出力されます。