データレベルとは
データレベルとは
A.S.I.A.では[振替伝票]、[債権/債務自動仕訳実行]等にて作成される仕訳データに"データレベル"と呼ばれる1〜20までの数字を付することができます。付与したデータレベル毎に会計残高が保持することができるため、データレベルを例えばレベル1=共通、レベル2=日本基準、レベル3=米国基準等に定義することにより複数の会計基準における財務諸表が簡単に作成可能です。
さらにデータレベルを利用すれば、管理会計上の配賦仕訳を別のデータレベルにて作成することによりシミュレーション的な帳表を作成することもできます。また、「レベル1=会計用」、「レベル2=税法用に調整」と設定した場合は、データレベル1のデータをもとに、データレベル2のデータを組み合わせることで、会計用のデータを税法用のデータとして帳表などに出力することもできます。
データレベルの名称
データレベル自体は"フラグ"の一種であるため、会計伝票入力画面/帳表出力画面において、データレベルは1から20までの数字が振られたチェックボックスとして表示されます。しかし、数字の情報のみでは各データレベルがどの目的で使用されているのかオペレータには判別がつきません。
A.S.I.A.には、あらかじめ各データレベルに名称を設定しておくことで、会計伝票入力画面/帳表出力画面において各データレベルのチェックボックス上にカーソルを合わせると、バルーンでそれらの名称を表示させる機能が用意されています。例えば、レベル1の名称を"通常データ"、レベル2の名称を"日本基準"、レベル3の名称を"米国 基準"と設定しておき、伝票入力画面/帳表出力画面においてデータレベルのチェックボックス上にカーソルを合わせると、該当する名称がバルーンで表示されます。
有価証券管理におけるレイヤーとデータレベルの関係
データレベルは[有価証券区分登録]の期末評価スプレッドでレイヤーごとに設定したデータレベルを表示します。レイヤーごとに仕訳処理を行わない取引区分の場合にはデータレベルは1となります。
設定方法については、[システムカストディアンモジュール]の[データレベル名称設定]を参照してください。
固定資産管理におけるレイヤーとデータレベルの関係
[固定資産管理モジュール]では"レイヤー"を"商法上""税務上"のように設定することにより各レイヤー毎の償却計算が可能です。[償却レイヤー設定]において"レイヤー"に対して会計における"データレベル"を紐付けることにより、商法上および税務上の減価償却計算等の固定資産取引仕訳データを一括で作成することが可能です。
在庫とデータレベルの関係
[ロジスティックパラメータ]で在庫評価方法1または2ごとに在庫関連仕訳データ用の"データレベル"を設定します。
[販売/購買サブシステム]、[在庫管理モジュール]、[製造実績管理モジュール]で在庫関連の仕訳が発生する取引が入力された場合、各品目に設定されている在庫評価方法に応じたデータレベルで仕訳データが作成されます。