伝票/帳表について

A.S.I.A.における伝票とは

A.S.I.A.では、振替、入金、出金などの会計伝票、納品書、売上伝票など販売/購買業務に関する伝票、入庫、出庫等の在庫管理に関する伝票など、単票類は"伝票"として扱います。伝票の入力は各モジュールの"エントリ"ファンクションから行います。伝票の出力は、各モジュールの［伝票発行］メニューを使用します。

A.S.I.A.では、伝票印刷はMicrosoft Excelを介して行われます。各伝票の印刷フォーマット自体もMicrosoft Excel形式（.xls）ファイルで作成されていますので、印刷フォーマットの修正や変更などのカスタマイズを行うことが可能です。また、印刷の際にはプリンタへ出力せずにファイル（.xls形式）として保存することもできますので、伝票のペーパーレス化や他のシステムとのデータ連携を図ることが可能です。

• 伝票発行済みの管理
  会計伝票（振替伝票、入金伝票、出金伝票）以外の伝票については、"伝票発行"ファンクションにて伝票発行されたかどうかが各エントリ画面のチェックボックスのON/OFFで表示されます。入金計上依頼伝票の場合、［入金計上依頼入力］画面で保存済みの伝票を照会したときに「入金計上依頼伝票発行済」チェックボックスがONであれば伝票発行済みです。この伝票発行済みチェックボックスはエントリ画面上でON/OFFすることはできません。
  各伝票について、発行済みかどうかの管理を行うか/行わないかを［伝票ファイル設定］にて設定することができます。

  分類	伝票種類	発行済みフラグ の有無
  会計系	振替伝票（基準1）、振替伝票（基準2）、入金伝票（基準）、出金伝票（基準）、振替伝票（多通貨1）、振替伝票（多通貨2）、入金伝票（多通貨）、出金伝票（多通貨）	なし
  債権管理/受取手形管理	入金計上依頼書、個別領収書、領収書、月締請求書、受取手形領収書	あり
  債務管理	支払計上依頼書、個別支払通知書、月締支払通知書	あり
  債権/債務管理	債権/債務残高通知書	なし
  販売系	見積書、受注書、出荷指示書、納品書、パッキングリスト、請求書、領収書、クレジットメモ	あり
  購買系	購買依頼書、注文書、入荷伝票、仕入伝票、デビットメモ	あり
  在庫管理	出庫伝票、入庫伝票、在庫移動伝票、製番振替伝票、出来高予定伝票、出来高伝票	あり

• 発行済み伝票の修正について
  発行済みかどうかを管理するとした伝票のうち、請求書と注文書については、一度その伝票を出力すると、その出力内容である伝票をエントリ画面で修正することができなくなりますので注意してください
• 一括請求、一括支払について
  伝票のうち、請求書や支払通知書については、販売/購買サブシステムで個別に発行する以外に、債権/債務サブシステムで月締請求書や月締支払通知書として1枚の伝票にまとめて伝票発行することができます。日本などのように締日から締日までの一定期間の請求や支払をまとめて行う場合などの便利です。［取引先登録］や［取引先グループ登録］で月締請求書や月締支払通知書の締日、発行日、回収日等の初期表示用日付を設定しておくことができるため、発行するたびに日付を入力する手間も省けます。
  
  この一括請求、一括支払を利用するためには、入金計上依頼伝票や売上伝票、支払計上依頼伝票や仕入伝票の入力時に請求区分/支払区分を月締請求書/月締支払通知書として保存する必要があります。また、それらの伝票を対象として、［月締請求書データ作成］や［月締支払通知書データ作成］を実行して、伝票にまとめるデータを抽出する必要があります。
  
• 計画サマリーについて
  債権/債務系の入金計上依頼伝票、個別領収書、領収書、月締請求書、支払計上依頼伝票、個別支払通知書、月締支払通知書の各伝票については、「計画サマリー」チェックボックスをONにすると、回収計画や支払計画の以下の各項目が同一である明細は集計されて出力されます。
  
  決済予定日、決済区分(決済方法ではない)、振込依頼人名コード、自社金融機関コード、自社口座コード、相手先金融機関コード、相手先口座コード(名称を直接入力した明細は集計されない)、全銀金融機関コード、全銀支店コード、口座種別、口座番号、小切手番号、領収書番号、手形期日、受渡場所コード、フレックスマスタコード1、フレックスマスタコード2、フレックスマスタコード3

A.S.I.A.における帳表とは

A.S.I.A.から出力可能な各種一覧表や集計表、財務諸表などは"帳表"として扱われます。帳表の出力もMicrosoft Excelを介して行われますので、A.S.I.A.からの出力結果をMicrosoft Excel上で編集（不必要な列の削除や体裁の調整など）し、その後でプリンタから印刷することができます。

なお、毎回の帳表出力時にMicrosoft Excel上で同じ加工を行いたいような場合には、Microsoft Excelのマクロ機能を使用することで加工作業を自動化することが可能です。
あらかじめMicrosoft Excelで加工手順をマクロファイルとして保存しておき、A.S.I.A.の帳表出力条件指定画面でそのマクロファイルを指定すると、該当するマクロが反映された状態でMicrosoft Excelへ出力が行われます。出力条件指定画面において指定したマクロファイル名はA.S.I.A.内部で自動的に保持されますので、一度指定を行えば出力の度に毎回指定する必要はありません。

出力される帳表ファイル名の命名規則、出力対象や出力結果に関する注意事項については、「帳表の出力」を参照してください。