部門とは

A.S.I.A.における部門とは

A.S.I.A.における部門は、下記の2種類に分類されます。

• 組織部門
  経理部、営業部など実際の組織上の部門です。
• 棚卸対象部門（倉庫/工程）
  A.S.I.A.では組織上の部門の他に、倉庫や工程も個々の部門とみなして管理を行います。倉庫/工程部門は、在庫管理、工程管理の目的で使用します。

部門のタイプ（計上部門、倉庫/工程部門、集計部門）

A.S.I.A.では、実際に損益の計上や物の出し入れを行う最下層の部門を「計上部門」と呼びます。また、倉庫/工程に関してはそれらを部門の一種とみなし、「倉庫/工程部門」と呼びます。複数（1つ以上）の部門を統括する部門を「集計部門」と呼び、帳表出力の際のグルーピングや伝票検索の際の絞込みに指定できます。なお、伝票計上時に集計部門を指定することはできません。
部門の登録は、［コモンマスタモジュール］において行います。タイプ別の登録メニューは、下記を参照してください。

部門のタイプ	メニュー名
計上部門を登録するには	［計上部門登録］
倉庫/工程部門を登録するには	［倉庫/工程登録］
集計部門を登録するには	［集計部門登録］

部門構成について

部門構成は、「計上部門」と「倉庫/工程部門」を「集計部門」でグルーピングすることにより登録を行います。ある集計部門をさらに別の集計部門に含めることもできますので、ツリー型の階層構造で、実部門（計上部門）を紐付けて管理することが可能です。なお、集計部門の下位には計上部門や倉庫/工程部門は1階層だけ含めることができます。
例えば、以下のような分け方です。

• 仕訳(費用等)の最小発生単位＝実部門（計上部門）
• 各実部門で発生した仕訳(費用等)を集計する単位＝統括部門（集計部門）

上記以外の目的別でも集計単位（統括部門）を設定できるので、様々な切り口で会計データの分析が可能です。
部門構成は、［コモンマスタモジュール］の［部門構成登録］で登録します。

伝票データ入力時の部門計上について

伝票データを計上できるのは、計上部門、倉庫/工程部門に対してのみとなります。その際、ログインしているオペレータにより計上可能な部門が異なりますのでご注意ください。各オペレータの更新権/承認権は、［システムカストディアンモジュール］の［社員設定］で設定した権限に基づきます。

権限の詳細については、「A.S.I.A.における権限の考えかた」を参照してください。

帳表出力/データ検索時の部門指定について

帳表出力時の集計条件指定では、計上部門、倉庫/工程部門、集計部門の指定、および部門の範囲指定が可能ですので、必要なデータを絞り込んで出力することができます。その際に指定可能な部門は、ログインしているオペレータにより異なります。各オペレータの参照権は、［システムカストディアンモジュール］の［社員設定］で設定した権限に基づきます。

なお、部門を出力する帳表およびデータ検索において部門を指定せずに集計/検索を行った場合には、ログインしているオペレータの参照権に属さない部門のデータは出力されませんのでご注意ください。
権限の詳細については、「A.S.I.A.における権限の考えかた」を参照してください。