年次更新実行前チェック、年次入力締め実行
[年次更新実行前チェック]では、[年次入力締め実行]を行う前に、[会計締め実行]、[会計月次残高更新]等の締め処理、[繰延償却実行]等のバッチ処理等が全月度について全て完了しているかどうかのチェックを行います。チェック処理は途中で中止することもできます。[年次更新実行前チェック]でチェックを行わない場合でも、[年次入力締め実行]の際に同一内容のチェックが行われます。
[年次入力締め実行]では、[年次更新実行前チェック]と同一内容のチェックを行った後、エラーがない場合は、"実行ステータス"の更新や次年度期首データの作成が行われます。
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画面遷移
[サーバアプリケーションズ]
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[クロージングコントロールモジュール]
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[年次締め]
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[年次更新実行前チェック]、[年次入力締め実行]
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[年次更新実行前チェック]画面、[年次入力締め実行]画面
各項目の設定
[主要項目]
- 会計年度
締め実行対象の会計年度、会計年度の年月日範囲が表示されます。
- 実行ステータス([年次入力締め実行]画面の場合のみ表示)
年次入力締めの実行状況が「未実行」または「更新済」のどちらかで表示されます。
- 実行済
処理が終了した行のチェックボックスがONになります。
- 実行対象
処理の対象とする行のチェックボックスをONにします。
- チェック内容/処理内容
以下の内容についてチェックが順番に行われます。
- 年次更新基本設定チェック
- 会計締め実行チェック
- 債権/債務部門締め実行チェック
全ての(活動フラグ=OFFも含む)の計上部門、倉庫/工程部門の締日が当年度末日以降であることをチェックします。
- その他締め実行チェック
全ての締め処理単位(モジュール、メニュー)における締日が当年度末日以降であることをチェックします。
- 月次残高更新実行チェック
年次更新対象年度の全月度、全データレベルに対して[会計月次残高更新]にて残高更新処理が行われていることをチェックします。
- 月次在庫残高更新実行チェック
- 会計データ貸借バランスチェック
当年度に関する会計データについて、基準金額で貸借バランスが一致しているかをチェックします。データレベル別ではなく全てのデータレベルをまとめて集計してバランスがチェックされます。
「資産 – 負債 – 資本 + 売上原価 + 販管費 + 営業外費用 + 特別損失 + 利益調整(P/L) – 売上 – 営業外収益 – 特別利益」≠0.00の場合、バランスが一致していないのでエラーとなります。
- 債権/債務外貨評価換算実行チェック
最終月度(12月度)において、「債権/債務外貨評価換算」が実行済みか否かのチェックを行います。
- 外貨評価換算実行チェック
「評価換算対象」フラグがONの科目が存在する場合のみチェックを行います。当年度最終月度残高に、「評価換算科目コード」、「通貨コード(基準通貨を除く)」、「データレベル」の組み合わせの外貨評価換算伝票が存在しない場合は、
エラーとなります。
- 税効果会計実行チェック
当年度の全てのデータレベルにおいて最終月度(または第4四半期、下半期、年度)の実行が行われていることをチェックします。行われていないデータレベルが存在する場合は、エラーとなります。
- 配賦自動仕訳実行チェック
全ての配賦グループについて更新対象年度最終月度の自動仕訳が行われていることをチェックします。
- D.A.C.償却実行チェック
当年度最終月度に、「償却実行フラグ=OFF」かつ振替元の償却状態が「未償却」、「償却中」、「償却停止」のデータが存在するかをチェックします。存在する場合はエラーとなります。
- 固定資産減価償却実行チェック
当年度最終月度に「実行フラグ」フラグ=OFFのデータが1件でも存在していた場合はエラーとなります。
- 有価証券管理時価評価チェック
期末評価レイヤーが「活動フラグ=ON」かつ「計上期間≠対象外」のレコードについて、年度末の残高実行が行われていることを有価証券分類コード毎、レイヤー毎にチェックします。実行されていない場合はエラーとなります。
- 資本管理時価評価チェック
- 自動仕訳実行チェック
債権データ、債務データ、旅費/交際費/経費データ、借入金返済データ、リース支払データについて、ヘッダの計上日が当年度、「承認状態=承認」、かつ「自動仕訳対象チェック=ON」にもかかわらず「自動仕訳実行チェック=OFF」のデータが存在するかをチェックします。存在する場合はエラーとなります。
- 自動振込送信データ実行チェック
[パラメータ設定]の「債権/債務管理 –
B.A.C.連動」設定が「連動する」の場合のみチェック項目として表示されます。
決済予定日が当年度であり、かつ「承認状態=承認」の支払計画/回収計画データ(リース支払データを含む)の中に、決済区分が「自動振込」または「前払金支払(自動振込)」にもかかわらず[自動振込送信データ作成]を実行していないデータが存在するかをチェックします。存在する場合はエラーとなります。
- 自動振込送信データ消込/自動仕訳実行チェック
[パラメータ設定]の「債権/債務管理 –
B.A.C.連動」設定が「連動する」の場合のみチェック項目として表示されます。
決済予定日が当年度の支払計画/回収計画データ(リース支払データを含む)の中に、[自動振込送信データ作成]を行ったのにもかかわらず[自動振込送信データ消込/自動仕訳]を実行していないデータが存在するかをチェックします。存在する場合はエラーとなります。
- 入金実績/債権消込実行チェック
入金実績/債権消込対象かつ取引日が当年度の入金実績明細レコードに未消込データが存在するかをチェックします。存在する場合はエラーとなります。
- 借入金返済データ確定チェック
振込/振替日が当年度の借入金返済予定データに未返済のデータが存在するかをチェックします。存在する場合はエラーとなります。
- 旅費/交際費/経費支払データ作成(仮払)チェック
決済予定日が当年度であり、かつ「承認状態=承認」の旅費/交際費/経費仮払データの中に、[旅費/交際費/経費支払データ作成]を実行していないデータが存在するかをチェックします。存在する場合はエラーとなります。
- 旅費/交際費/経費支払データ作成(精算)チェック
計上日が当年度、「承認状態=承認」、かつ[旅費/交際費/経費支払データ作成]を実行していない旅費/交際費/経費仮払データの中に、決済予定日が当年度データが存在する場合、または決済予定日が次年度かつ決済区分「現金/小切手即時」でないデータが存在する場合は、エラーとなります。
- 実行状況(処理終了数)
チェック処理の終了数(実行中処理も含む)および実行対象数が分数の形式で表示されます。
分子:チェック処理終了数(実行中処理も含む)
分母:実行対象チェック=ONの数
- 実行状況(実行中処理表示)
現在実行中の処理内容を表示されます。
処理終了後には「終了」と表示されます。"処理中止"ボタンをクリックして処理を中断した場合は、「処理中止」と表示されます。
- 実行状況(バー)
"実行状況(処理終了数)"の割合がバーで表示されます。
[ボタン]
- 一括設定
- 一括解除
- 処理続行([年次入力締め実行]画面の場合のみ表示)
エラーリスト出力後に再度実行する締め処理を実行する場合にクリックします。
- 処理中止
処理の途中でキャンセルする場合にクリックします。
- エラーリスト出力([年次入力締め実行]画面の場合のみ表示)
チェックの結果エラーが発生した場合はにクリックすることができます。クリックすると、Excel出力またはCSV出力を選択するダイアログが表示されます。
- 開始
クリックすると、チェック処理が行われます。
[年次更新実行前チェック]でチェック終了後にチェックに該当する項目がない場合は、[年次入力締め実行]を実行することが可能となります。
[年次更新実行前チェック]でチェック終了後、チェックに該当する項目がある場合は、エラーリストの出力を確認するメッセージが表示されます。Excel出力またはCSV出力を選択してエラーリストを出力することができます。
[年次入力締め実行]でチェック終了後にチェックに該当する項目がない場合は、再度"開始"ボタンをクリックすると、"実行ステータス"の更新が行われ、全てのデータレベルについて次年度の期首データが作成されます。
[年次入力締め実行]でチェック終了後、チェックに該当する項目がある場合は、画面上、該当するチェック項目の背景が水色で表示されます。"エラーリスト出力"ボタンをクリックしてエラーの内容を確認します。「年次更新基本設定チェック」から「会計データ貸借バランスチェック」までの間でエラーが発生した場合は、つづけて"開始"ボタンをクリックして処理を続行することはできません。「外貨評価換算実行チェック」以降でエラーが発生した場合は、対処してから再度実行することができます。"処理続行"ボタンをクリックしてください。実行を中断する場合は。"処理中止"ボタンをクリックしてください。
- 終了