取引先とは
取引先について
A.S.I.A.の取引先登録では、仕入先や顧客、関連会社などの登録を行います。"取引先"は多くの伝票において入力が必須となりますので、登録が不十分な場合には伝票の作成ができなくなります。なお、取引先コード、社員コード、金融機関コードで重複するコードを登録することはできませんのでご注意ください。
サブシステム |
"取引先"の位置付け |
[基本会計サブシステム] |
伝票入力における"取引先"の入力に使用 |
[債権管理サブシステム]、[販売管理サブシステム] |
伝票入力における"請求先"、"荷受人"、"最終顧客"、"取引先"、"振出人"の入力に使用 |
[債務管理サブシステム]、[購買管理サブシステム] |
伝票入力における"仕入先"、"支払先"の入力に使用 |
[資産管理サブシステム] |
伝票入力における"仕入先"、"リース会社"の入力に使用 |
[資金/資本管理サブシステム] |
伝票入力における"借入先"、"引受先"、"委託先"、"引受会社"の入力に使用 |
取引先登録は、[コモンマスタモジュール]の[取引先登録]で行います。
なお、会計系サブシステムや債権/債務消込のように、画面上の初期表示項目名は"取引先"であっても、社員を指定可能な以下のメニューもあります。
[取引先登録]の"取引先区分"において取引先の区分を設定します。
"取引先区分"には"仕入先"、"顧客"、"顧客兼仕入先"、"関連会社"の4種類があります。顧客でもあり仕入先でもある取引先は"顧客兼仕入先"として設定すれば二重に登録する必要はありません。
取引先グループについて
A.S.I.A.では、取引先グループ(例えば業種、規模、地域などの区分)を使用し、複数の取引先をグルーピングして与信管理を行ったり、債権/債務の相殺消込や受取/支払手形の消込、取引先選択の際の絞込みなどに使用することが可能です。
取引先のグルーピングは、[コモンマスタモジュール]の[取引先グループ登録]で行います。グループの概念については、「A.S.I.A.におけるグループの概念」を参照してください。
金融機関について
A.S.I.A.では、取引先との取引に利用する金融機関名および該当する金融機関の支店名を別途登録する必要があります。なお、金融機関登録の際の"コード"はあくまでもA.S.I.A.内部で金融機関マスタのコードとして使用されるNo.であり、社会一般で使用されている「金融機関コード」(日本であれば「全銀協コード」)ではありませんのでご注意ください。
金融機関の登録は、[コモンマスタモジュール]の[金融機関登録]で行います。
なお、取引先選択のためのポップアップ表示の処理速度向上等のために、取引先としては[金融機関登録]で登録した金融機関を選択できないようにしています。仕訳データの取引先、借入金データの借入先として「金融機関」を指定したい場合は、[取引先登録]にて金融機関を取引先として別途登録する必要があります。
口座について
A.S.I.A.では、支払処理の振込先となる取引先や社員の口座および自社の振込口座を登録する必要があります。
支払先となる取引先や社員に対して[取引先登録]、[社員登録]において口座を設定しておくと、[債権管理サブシステム]、[債務管理サブシステム]、[販売管理サブシステム]、[購買管理サブシステム]の伝票入力において取引先や社員を入力した際に、設定した相手先金融機関の口座が初期表示されます。また[債権決済方法登録]、[債務決済方法登録]において自社用口座を設定することにより、[債権管理サブシステム]、[債務管理サブシステム]、[販売管理サブシステム]、[購買管理サブシステム]の伝票入力において自社口座の初期表示が行われます。口座の登録は、[コモンマスタモジュール]の[口座登録]で行います。
地域は、[取引先登録]において仕入先、顧客の所在地域を設定するために使用します。運用に応じて、国単位に限らず、県や州単位で地域を登録することもできます。
[取引先登録]で仕入先、顧客に設定した地域は、[販売管理モジュール]における輸出制限管理に使用します。また、統合債権管理の[回収計画一覧表]、[未回収一覧表]、[債権台帳]、[債権決済予定推移表]、統合債務管理の[支払計画一覧表]、[未払一覧表]、[債務台帳]、[債務決済予定推移表]で地域別の検索または集計をすることができます。
地域登録は、[コモンマスタモジュール]の[地域登録]で行います。
納品先について
販売においては、商品代の請求先と実際の商品の納品先が異なる場合があります。このような場合でも請求先と納品先を個々に指定しなくても済むように、A.S.I.A.では、取引先の情報をもとに納品先をマスタ化するとともに取引先と納品先を関連付けることで、取引先に紐づく納品先を自動的に設定してくれる機能があります。
納品先の登録は[ロジスティックマスタモジュール]の[納品先登録]で行います。
A.S.I.A.では、社員のクラスごとに請求先との案件単位での与信を管理するための「与信管理」があります。
販売/購買サブシステムで与信限度額を超えて新規伝票の保存した場合に受注/発注GATEでエラー表示させることができます。通貨単位、部門単位で細かく限度額を設定することも、基準通貨でまとめて限度額を設定することもできます。
なお、与信管理を行うことができるのは、[取引先登録]で取引先区分を"顧客"、"顧客兼仕入先"、"関係会社"とした取引先に対してのみです。
「与信管理」のための設定は、[コモンマスタモジュール]の[与信限度額登録]で行います。
A.S.I.A.における与信管理全般については、「A.S.I.A.における与信管理」を参照してください。
担保管理について
A.S.I.A.では、現場レベルで管理、判断する与信とは別のレベルで担保という与信管理を行うことができます。担保限度額を超えた取引先に対しては新規伝票の保存を禁止する、といった制限をかけることもできます。
なお、担保限度額管理を行うことができるのは、[取引先登録]で取引先区分を"顧客"、"顧客兼仕入先"、"関係会社"とした取引先に対してのみです。
「担保管理」のための設定は、[コモンマスタモジュール]の[担保登録]で行います。
A.S.I.A.における与信管理全般については、「A.S.I.A.における与信管理」を参照してください。