外貨評価換算
計上時点と評価時点(通常は月末)の為替レートをもとに、科目アイテムごとの残高を対象に外貨評価換算を実行します。複数通貨、複数レートの換算をまとめて処理することができます。また、切放法による評価と洗替法による評価の2種類の評価方法にも対応しています。
実行すると、指定した通貨、データレベルの実行月度の末日までの科目アイテムごとの残高を対象として、為替差損益を計上する外貨評価換算伝票が、自動仕訳により実行月度の末日計上で、1為替換算科目につき1伝票作成されます。
[債権/債務外貨評価換算]では、指定した通貨の実行月度の末日までの未消込残高を対象として、為替差損益を計上する外貨評価換算伝票が、自動仕訳により実行月度の末日計上で、1計画につき1伝票作成されます。計画の単位で為替差損益を把握したい場合は、[外貨評価換算]よりも前に[債権/債務外貨評価換算]を実行する必要があります。
科目区分が「資産」の為替換算科目の場合、為替差額がマイナスの場合には為替差損科目で借方に計上されます。また、為替差額がプラスの場合には為替差益科目で貸方に計上されます。
科目区分が「負債」または 「資本」の為替換算科目の場合、為替差額がプラスの場合には為替差損科目で借方に計上されます。また、為替差額がマイナスの場合には為替差益科目で貸方に計上されます。
外貨評価換算伝票は、[仕訳データ検索]にて検索、確認することができます。なお、[科目属性登録]で"残高更新"をオフとしているアイテムについては、集計されません。
外貨評価処理の対象となるデータは、[科目/補助登録]において"評価換算対象"をオンとした科目です。
評価方法(切放法、洗替法)については[外貨評価換算設定]で設定します。
切放法で処理した場合、為替差損益科目には、[パラメータ設定]にて「為替差損科目(切放法)」、「為替差益科目(切放法)」として設定されている科目が使用されます。
洗替法で処理した場合、為替差損益科目には、[パラメータ設定]にて「為替差損科目(洗替法)」、「為替差益科目(洗替法)」として設定されている科目が使用されます。
洗替法により外貨評価処理された為替換算科目の場合、外貨評価換算伝票計上日(月末)の翌日(翌月1日)を伝票日付とした外貨評価換算伝票の逆仕訳伝票が作成されます。
→「操作手順」へ
画面遷移
[多通貨会計モジュール]
↓
[更新]
↓
[外貨評価換算]
↓
[外貨評価換算]画面
“仕訳削除”ボタン → [外貨評価換算仕訳削除]画面
各項目の設定
[ヘッダ]部
- 実行月度
外貨換算を実行する月度を入力します。
- データレベル
集計対象とするデータレベルを設定します。
- 評価方法
"実行月度"に応じて[外貨評価換算設定]にて設定された評価方法が表示されます。
[為替差損益科目]部
[為替差損益科目]部の各アイテムの表示/非表示、必須入力/任意入力は、[科目属性登録]における各為替差損益科目の設定に従います。
- 部門
為替差損益の部門を入力します。
- 取引先
為替差損益の取引先を入力します。
- 明細摘要
為替差損益の明細摘要を設定します。メモ入力も可能です。
- プロジェクトコード1、2
為替差損益のプロジェクトコードを設定します。
- 会計分析コード1、2
為替差損益の会計分析コードを設定します。
[換算通貨スプレッド]部(画面中央部)
- 換算通貨
換算通貨を選択します。基準通貨および予約レート適用以外の外貨から選択可能です。
- レートタイプ
レートタイプを選択します。
- 換算日
換算日を設定します。初期状態では実行月度の末日が表示されます。
- TTB、TTS、TTM等
TTS、TTB、TTM等の換算レートを入力します。初期状態では"換算日"に対応した換算レートが表示されます。
入力する換算レートのスプレッド部の列の幅が狭い場合には、レートを入力しきれない場合があります。スプレッド部の列の境をドラッグして幅を拡げてから入力してください。
[換算科目スプレッド]部(画面下部)
[科目/補助登録]において"評価換算対象"をオンとした科目のうち、[科目属性登録]を行っていない科目は表示されません。
- 科目コード、名称1,2
[科目/補助登録]において"評価換算対象"をオンとした科目のコードと名称が表示されます。
- 補助コード、名称1,2
[科目/補助登録]において"評価換算対象"をオンとした科目補助のコードと名称が表示されます。
- 内部No.
内部No.が表示されます。
- 接頭番号
為替換算伝票の接頭番号を表示/入力します。
- 採番番号
為替換算伝票の採番番号を表示/入力します。
- 伝票No.
伝票No.を入力/表示します。
- 洗替内部No.
- 接頭番号
洗替為替換算伝票の接頭番号を表示/入力します。
- 採番番号
洗替為替換算伝票の採番番号を表示/入力します。
- 洗替伝票No.
洗替伝票No.を入力/表示します。
- 部門コード、名称1、2
部門コードを入力します。ただし、為替換算科目の[科目属性登録]において"入力"を「必須」、かつ"残高更新"を「オフ」とした場合にのみ入力可能となります。[科目属性登録]がその他の組み合わせで設定されている場合は、項目が黄色で表示され、入力することはできません。
- 取引先コード、名称1、2
取引先コードを入力します。ただし、為替換算科目の[科目属性登録]において"入力"を「必須」、かつ"残高更新"を「オフ」とした場合にのみ入力可能となります。[科目属性登録]がその他の組み合わせで設定されている場合は、項目が黄色で表示され、入力することはできません。
- 明細摘要コード、名称1、2.
明細摘要コードを入力します。メモ入力も可能です。ただし、為替換算科目の[科目属性登録]において"入力"を「必須」、かつ"残高更新"を「オフ」とした場合にのみ入力可能となります。[科目属性登録]がその他の組み合わせで設定されている場合は、項目が黄色で表示され、入力することはできません。
- プロジェクトコード、名称1、2
プロジェクトコードを入力します。ただし、為替換算科目の[科目属性登録]において"入力"を「必須」、かつ"残高更新"を「オフ」とした場合にのみ入力可能となります。[科目属性登録]がその他の組み合わせで設定されている場合は、項目が黄色で表示され、入力することはできません。
- 会計分析コード、名称1、2
会計分析コードを入力します。ただし、為替換算科目の[科目属性登録]において"入力"を「必須」、かつ"残高更新"を「オフ」とした場合にのみ入力可能となります。[科目属性登録]がその他の組み合わせで設定されている場合は、項目が黄色で表示され、入力することはできません。
[ボタン]
- 名称変換
- 仕訳削除
外貨評価換算を実行して作成された外貨評価換算仕訳の削除を行なうための[外貨評価換算仕訳削除]画面が表示されます。
- クリア
- 開始
外貨評価換算処理を実行します。同一月度内で再度外貨評価換算処理を実行した場合は、作成済の外貨評価換算伝票は自動的に削除され、新規に外貨評価換算伝票が作成されます。なお、以下の場合は、外貨評価換算処理を行うことはできません。
- [外貨評価換算設定]にて評価方法が設定されていない場合。
- 未承認伝票が存在する場合
なお、未承認伝票が存在しない場合でも、否認伝票が存在する場合には警告メッセージが表示されます。
- “実行月度”として次年度6月度目以降の月度が指定されている場合
- 終了